電動ラジコンを楽しむ為の環境作りを大切に
今年から新しいパターンとなるので、午前中に学科、午後は飛行場で実技の講習が行われました。
「世界に通用する選手を育てるにはまず良いジャッジから」という事で、今回はかなり内容が濃く、パターン飛行の奥深さや審査する事の難しさを改めて感じさせられた一日でした。
色んな事があり過ぎてここで全部を述べる事など全く出来ませんが、そのほんの一部でもお伝えしてみます。
まず、午前中にP11とF11の解説が行われましたが、これは現在すでに練習を始めている様な内容で基本的には間違いありませんでした。
ただ細かい点で、「ロール運動している時間と滞留している時間のバランス」についての新しい解釈があって、
ポイントロールなどのロールと滞留を繰り返す部分では、「ロールにかかった時間と滞留している部分の時間を同じにした方が良い」との事でした。
つまり、2/4ポイントとか8ポイントロールのときに、パッとロールして長いポーズをとるよりは、ロールと滞留をバランス良く配置しましょう、という事です。
これは前パターンのP09の時に、
「一つの演技の中で1/2ロールを2回繰り返す場合の中間点のポーズは1/2ロールの飛行距離/時間と同一でなければならない」
というのがあったのですが、その延長上の解釈の様です。
ロールスピードやポーズの長さは個性の表れる部分でもあるので、巻き尺やストップウォッチで測ったほどの正確さが要求されているとは思いませんが、
あまり極端なバランスの演技はリズム感や芸術性などといった点で減点されかねないので、注意した方が良さそうです。
ルールの解釈や演技のやり方はその時代毎に変わってしまうので、世界を目指すのであればそれをどんどん取り入れて行くしかありません。
私のやっている事など世界を目指すのとは無縁ですが、「言われた通りに飛ばせる」というのも飛行技術の一つでもあるし
パターン飛行の原則でもあるので、色々なフライトスタイルも試しておこうと思っているところです。
午前中の演技解説は、ラジコン技術誌に掲載されているのと同じ「2010版 FAI スポーティングコード」 を教科書にして行われました。
パターン競技はこれを基に行われるので十分に理解しておく必要があります。
午後はP11とF11が2フライトずつ行われ、それぞれの2回目の時には講習者全員が採点をし、点数の照らし合わせをしました。
「今の演技、8点をつけた人…。7点の人…。6点の人…」と聞いていって、終わりに成家さんが、
「ここが気になったので私は○点にしました」という感じです。
検定会のように○○クラスだから何点というのでは無く、欠点を見つけたらどんどん減点するので、結構厳しい点数となっていました。
音田選手のやったF11には間違い演技が幾つも入っていて、スナップの方向など瞬時には判らず、完全にダマされてしまいました。
間違い演技でも平然とやってのけるテクニックは大したものです。
八田さんのサイトに詳しい解説があります。
R/C EXPLORER
F3A審査員講習会(P11編)